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睡眠時無呼吸症候群(SAS)

睡眠時に無呼吸になることで、一時的に低酸素状態になります。このため睡眠の質が悪化するだけでなく、心血管系への負担が大きくなり、高血圧や脳卒中の原因になります。
新幹線の運転士が駅で停車しなかったり、高速道路で起きたバスの居眠り事故は、睡眠時無呼吸症候群が原因とされています。
睡眠時無呼吸症候群の患者さんは、寿命が短いことが報告されています。また、眠気は事故につながりますから、的確に診断し、治療することが大切です。

睡眠時無呼吸症候群の症状

  • いびき
  • 日中の眠気
  • 睡眠時の無呼吸
  • 夜中に目が覚める
  • 疲労感
  • 起床時の頭痛、喉の渇き

家族から、いびきをかいている、寝ているときに呼吸が止まっていると言われたり、昼食後、極度の睡魔に襲われる場合は、睡眠時無呼吸症候群が疑われます。また、不眠の原因が、睡眠時無呼吸症候群のこともあります。無呼吸状態に陥ると、呼吸を再開させようとして、脳は起きた状態になり(覚醒反応)、深い眠りに就くことができません。

睡眠時無呼吸症候群の診断

  1. 簡易検査(アプノモニター)
    器具を貸し出します。2日~5日間、寝るときに装着して、検査が終わったら同封されているレターパックで検査会社にお送りください。
  2. 脳波を含めた精密検査(ポリソムノグラフィー;PSG)
    1泊2日で入院して検査を受けてもらいます。若い方で入院することができない場合は、自宅で検査することもできます。

無呼吸低呼吸指数(AHI)が1時間に5回以上で睡眠時無呼吸症候群と診断します.この回数が20回以上の場合,鼻マスクによる持続陽圧呼吸療法(CPAP)の適応になります。これは,20回以上の患者さんの寿命が,20回未満の患者さんよりも短いからです。

睡眠時無呼吸症候群の合併症

  • 高血圧
  • 不整脈
  • 心不全
  • 脳卒中
  • 糖尿病

睡眠時無呼吸症候群の治療

軽症例では、減量、横向きで寝る、酒を控えていただきます。必要に応じて口腔内装置と呼ばれるマウスピースを寝るときに装着していただきます。下顎が少し前に出るような構造になっているため、空気の通り道が広くなり、閉塞性睡眠時無呼吸症候群を改善させます。重症例は、持続陽圧呼吸療法(CPAP)が適応になります。寝るときに鼻にマスクを装着して無呼吸を予防します。当院では、以下の会社の器具を扱っています。

  • 帝人ファーマ
  • フクダライフテック
  • フィリップス・レスピロニクス
  • トーケンメディカル
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